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お墓について
人は大切な方が亡くなると、お墓を建てるという考えを持っています。お墓と一言でくくっても様々な形のお墓がありますが、石で作るということは全てのお墓に共通していえるでしょう。当たり前のように建てられているお墓には深い歴史があります。
- お墓を建てる理由
- なぜ私たちは人が亡くなるとお墓を建てるのでしょうか。どのような宗教にもお墓を建てるという教えはないといわれています。そう考えるとお墓を建てるという行為は宗教的な概念ではなく、民俗的な慣習によるものだったと考えられます。
- 日本でお墓が建てられ始めたのは江戸時代
- お墓という形式だけをみれば、古墳もお墓になりますが、現在のような墓石を建てるお墓が建てられたのは江戸時代のことです。お墓が建てられることでご先祖の供養、故人の葬儀などが生活の一部となっていったのです。しかしこのようなお墓を建てられるのは、資産を豊富に持っている人たちで、全ての庶民がお墓を建てていたわけではありません。
- 世間にお墓が浸透したのは高度経済成長期
- 昭和30年代高度経済成長期で日本は先進国の仲間入りを果たし、とても豊かな国になりました。その豊かさは心のゆとりにもつながり、先祖を敬う気持ちを思い出させてくれたのです。そんな中、霊園といわれる共同墓地が一般的に知られるようになり、今日のように誰もがお墓を建てることが世の中に定着したのです。
